2020-01-09 【波動】波動方程式の導出 波動・振動 1次元波動方程式の導出をニュートン力学から導きます。(大学のレポートの問題にあって、そのコピペになります。) 方針 質点を繋げたモデルの運動方程式 連続極限 方針 まず、下の図のような 個の質点を糸で繋ぐモデルを考えます。 (,)でラベリングされ、いずれも質量とします。すべての質点は方向への運動が許され、方向への運動はしないものとし、ラベルの質点の位置をとします。 各質点間の方向の距離はすなわち、とします。 すなわち、考えるべきは各質点のの時間発展を方向の1次元のニュートン力学の運動方程式で調べることです。 また最後には連続的な弦とみなせるような極限を考えます。 質点を繋げたモデルの運動方程式 上の図のように両方向の糸から張力を受けているとすると、ニュートンの運動方程式はです。質点の方向への運動が微小だとしてについて線形近似を行うと、 となります。 連続極限 質点ではありますが、 のようにして場の考え方に近づけます。はでラベルされた上にある時刻での質点の座標という意味ですが、は位置, 時刻におけるスカラー値であり、質点の位置である変数が時刻と同じくパラメータに格下げされたということになります。そしてこの置き換えをしたうえで、, で(弦の全長)や(線密度)が有限となるような極限をとります。そうすると、運動方程式の左辺は、右辺は、 なので、 よって、上で述べた極限では運動方程式はとなります。これが導きたかった弦の1次元波動方程式になります。